【いろいろな人の利害が一致?】池禅尼が平清盛に、源頼朝の助命を嘆願した話には裏がある?
こんにちは〜!
カワタツです!
🤡「どーも!
デルピエロです!」
🤡「鎌倉殿の13人、
面白いね!」
北条義時が源頼朝を、
助けていく物語なんだよね〜。
🤡「ところで源頼朝、
平治の乱の後、
平清盛に捕まって、
処刑されそうになったんだよね!」
ああ、
池禅尼(いけのぜんに)
が助命嘆願してくれた話ね。
🤡「あそこで頼朝が死んでたら、
『鎌倉殿の13人』もなかったんだよな!
頼朝は九死に一生を得たね!」
ああ〜それなんだけど😅
🤡「???
何かあるの?」
あれは裏で「ある人」が手を回して、
池禅尼が助命嘆願するように、
仕向けたんだよ😅
🤡「え?
そうなの?」
今日はそこら辺、
池禅尼が頼朝を助けた
事件の裏事情
について説明しますね!
頼朝の助命は、
いろいろな人の利害が一致したから
なんです!
源頼朝について、
もっと知りたい人など、
読んでみてください!
元木泰雄さんの本、
「源頼朝」を参考にして、
説明します!
目次
池禅尼が頼朝の助命を嘆願した話とは?

🤡「池禅尼が頼朝を助命した話って、
どんな話だったっけ?」
ひとまず、この逸話について、
簡単に説明します。
平治の乱で頼朝の父、
源義朝が平清盛らに敗れ、
逃亡の途中で頼朝は、
近江国で義朝一行とはぐれた。
そして尾張国で平宗清に捕らえられ、
京に連行された。
元木泰雄「源頼朝」29ページ
頼朝は義朝とはぐれ、
平家に捕らえられた。
🤡「本当なら頼朝は、
このまま死んだハズだったんだよね」
そう。
武家社会の習わしでは、
成人男子の戦闘員は、
報復の防止のためにも死刑が当然とされた。
元木泰雄「源頼朝」29ページ
らしいからね😅
🤡「武士でなくて良かった💦」
そして、
清盛の継母(ままはは)であり、
頼盛の実母である池禅尼により、
頼朝は助命されたのである。
池禅尼は、
頼朝が夭折したわが子家盛に生き写しである
として、清盛に助命を願ったという。
元木泰雄「源頼朝」30ページ
そこで平清盛の継母、
池禅尼により助命嘆願され、
助けられた。
🤡「早くに亡くした自分の息子と、
頼朝が似てたから助けた。
そういう事か」
そうなんだよ。
- 池禅尼は清盛の父・忠盛(ただもり)の正室。一門の家長に準ずる強い発言力があった。
- 池禅尼の息子・平頼盛が頼朝の身柄を確保した。
この2点で池禅尼には、
頼朝の処分に対し、
強い発言力があったらしい。
🤡「なるほどね〜。
まとめると、
- 平治の乱の後、義朝とはぐれて、平頼盛に捕らえられた頼朝。
- しかし池禅尼に助命嘆願され助けられた。
という事だね!」
誰が頼朝を助けた?
🤡「ところで今の話で、
何かおかしい所があるってわけ?」
あるある。
池禅尼の立場を考えると、
おかしい。らしい。
🤡「池禅尼の立場?」
池禅尼は武家の女性であり、
彼女があえて武士社会の原則を破った事が、
問題になる。
元木泰雄「源頼朝」30ページ
さっき、
「成人男子の戦闘員は、
報復防止のため、
死刑が当然とされた」
と書いたけど、
それを池禅尼も、
良く分かってたハズなんだよね。
🤡「ずっと平氏の棟梁の奥さんを、
やってたわけだもんね。
そう考えると、
池禅尼は無理やり自分の意見を通した
って思えなくもないな」
そうなんだよ。
というわけで、
池禅尼に裏で圧力をかけて、
頼朝を助けた人物がいる。
って事になる。
🤡「なるほど。
その黒幕は誰なの?」
2人いるんだけど、
- 頼朝の母の弟、園城寺の僧・祐範(ゆうはん)
- かつて頼朝が蔵人(くろうど)として仕えた上西門院(じょうさいもんいん)。
この2人が池禅尼に圧力をかけた。
🤡「母の弟と、
頼朝が仕えていた人か」
頼朝の母の実家の、
熱田大宮司家の力がけっこう強かったみたい。
そして池禅尼は、
保元の乱の時、
上西門院の兄・崇徳上皇を裏切り、
息子・頼盛を後白河側に参戦させた事を、
負い目に持っていた。
池禅尼は、
崇徳の皇子・重仁親王に、
乳母として仕えていたんだ。
それで、
この取引に応じた。
という要因もあるみたい。
🤡「池禅尼は、
上西門院の甥っ子の乳母だったけど、
上西門院の弟・崇徳を、
裏切った事になるのか。
負い目に感じるよね」
そして清盛からすれば、
後白河院の姉である上西門院に、
恩を売る良い機会だと判断。
助命に応じたみたい。
🤡「なるほど。
いろいろな条件が重なって、
頼朝の命は助けられたんだな」
まあ頼朝を生かしたせいで、
平家は全滅したんだから、
この時なんとしても、
頼朝を殺しておくべきだったのかも、
しれないけどね〜😅
🤡「まあ結果だけ見ればね〜」
上西門院と源頼朝の関係については、
上の記事で説明してます!
🤡「興味があれば、
読んでみてください!」
まとめ
- 平治の乱の後、父・義朝とはぐれ、平頼盛に捕まった頼朝。
- しかし池禅尼の助命嘆願により命だけは助けられる。
という逸話ですが、
- 実際は頼朝の母の弟・祐範や頼朝がかつて仕えていた上西門院が、頼朝を助ける様に池禅尼に圧力をかけた。
- 池禅尼も保元の乱で上西門院の兄・崇徳上皇を裏切り、息子・頼盛を後白河側に付かせた事に負い目を持っていて取引に応じた。
- 清盛も後白河院の姉である上西門院に恩を売る良い機会だと判断。助命に応じた。
🤡「まとめても、
ちょっとややこしいかな?」
まあ色々な所の利害が一致して、
頼朝は命だけは助かったわけです😅
🤡「そして頼朝は伊豆へ流罪になり、
『鎌倉殿の13人』の、
最初のシーンになるわけだな」
そういう事!
分かってもらえました?😅
詳しくは元木泰雄先生の、
「源頼朝」を読んでみてください!
🤡「『鎌倉殿の13人』で、
源頼朝はずっと出てくるので、
まとめて予習できますよ!」
北条義時や奥州藤原氏など、
鎌倉殿の13人で出てきそうな人物について、
本の感想や関連記事も書いてます!
🤡「読んでみてください!」
それでは今日はこの辺で失礼します!
🤡「さようなら〜!」
最後まで読んでくれて、
ありがとうございます!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません