【童門冬二「上杉鷹山」あらすじと感想】どんな人?保守派と戦う過酷な道のり?米沢藩の財政改革は楽じゃない!
こんにちは〜!
カワタツ( @TKkidd_mbht )です!
🤡「どーも!
デルピエロです!」
今日は歴史小説を紹介します!
🤡「おっ!
歴史小説が続くねえ!」
「千里をゆけ」みたいな新しい小説じゃなく、
古い物を紹介するんだけどね。
童門冬二(どうもんふゆじ)さんの、
「上杉鷹山」。
🤡「ん〜?
読み方はどう読むんだっけ?」
うえすぎようざん。
🤡「そうだ!
ようざんだ!」

🤡「上杉鷹山といえば、
山形県の米沢へ行った時、
銅像があったな」
そう、
米沢藩の財政再建改革を行った事で有名な、
上杉鷹山の小説だ。
上杉鷹山について、
小説で分かりやすく知りたい人、
山形県米沢市の歴史について知りたい人、
鷹山の財政再建改革の、
方法について知りたい人、
政治家を志してる人、
などなどオススメです!
鷹山はアメリカ大統領にも、
尊敬されてました!
目次
上杉鷹山とは、どんな人?

🤡「ところで上杉鷹山って、
米沢藩の財政再建改革で有名だけど、
他の藩にも、財政を再建させた人って、
いるじゃん?
なぜ鷹山だけが有名なのかね?」
上杉家は特別なんだよ。
上杉家が越後、会津と転封になり、
関ヶ原の戦いの後、
米沢に転封になったのは知ってるよね?
🤡「関ヶ原の時、
石田三成側に付いたからだよな。
それがどうしたの?」
新潟県もしくは福島県を、
丸々持ってたんだよ?
その後、米沢という、
小さな土地をもらっただけ。
領地は1/4に減った。
しかも家臣は1人として減らしてない。
🤡「え?
それで家臣みんなに給料渡せるの?」
そこなのよ😅
それで財政が厳しくなって、
借金が増えていく😅
🤡「ぎえええええ」
米沢藩の5代目藩主綱憲(つなのり)は、
忠臣蔵で有名な吉良上野介の息子。
綱憲の時代、上野介が藩政に口出しし、
「藩士の給料をケチるな!」
みたいに言った。
🤡「それで借金がさらに増えていくわけ?」
その通り!
🤡「ヤバいよヤバいよ米沢藩!」
出川だ〜(笑)
そこで日向高鍋から養子に来た、
鷹山こと治憲(はるのり)が、
改革に乗り出すわけだ。
🤡「おっ良かった。
これで財政が良くなるんだね」
そうなんだけど、
口で言うほど、
簡単ではなかった。
僕も「上杉鷹山」を読む前は、
もっとスンナリ改革が進んだんだと思ってた。
🤡「え?」
改革は楽じゃない?保守派と戦う?

🤡「治憲の改革、
うまく進まなかったの?」
治憲は、
着る物を安い物にしたり、
米以外の産業を育てたり、
それを武士にもやらせようとした。
🤡「そこに何か問題があるの?」
大アリだ。
まず着る物を安いものにすると、
贅沢に慣れた保守派の家臣達に、
陰口を叩かれたり、
畑を作っても潰されたりした。
🤡「陰湿〜!」
「今までのやり方で回ってたんだから、
これで良いじゃないか」
と言う保守派の家臣や重役達が、
たくさんいたんだね。
🤡「頭の固い人達がいるんだね」
「いる」というか、
「めちゃくちゃ沢山いる」だな。
なんせ100年以上、
やり方を変えてないんだからね。
🤡「ウンザリする🌀」
また農業や産業を武士にもやらせる所で、
「農民がやる事を武士にもやらせる気か!」
というブーイングが出た😅
🤡「イライラ…!
ちょっと米沢の人達を殴ってくるわ!」
やめろ!
新幹線代がかかる!
まあコレは士農工商の身分制度を、
覆しそうな方策だったんだけど、
上杉鷹山(治憲)も、
この保守派を相手にするイライラと、
戦ってたわけだ。
🤡「鷹山の気持ちが分かってくるな」

しかし上杉鷹山はやり遂げた。
保守派中心の家臣の中では、
冷や飯を食ってきた、
優秀な人間を採用し、
民と家臣を愛し、
米沢の土地を豊かにした。
アメリカのケネディ元大統領が、
「好きな日本人は?」と聞かれ、
「上杉鷹山」と答えた事もあるらしいね。
🤡「マジかよ」
そんなわけで、
米沢藩の財政再建のため、
保守派と戦う過酷な道を歩き、
民を愛し愛され米沢を豊かにした、
上杉鷹山について知ってもらいたいです。
上杉鷹山はアメリカ大統領ケネディに尊敬されてた?
🤡「ちょっ、ちょっと待てよ!」
ん?
今更キムタク?
どうした?
🤡「アメリカ大統領ケネディが、
上杉鷹山を好きだったって話、
気になるんだけど」
ああ、じゃあ「上杉鷹山」の小説から、
引用して説明しようか。
ジョン・F・ケネディは知ってる?
🤡「1961年から1963年まで在任した、
アメリカ大統領だよね。
案外短いな」
そう、そのジョン・F・ケネディが、
日本人記者団と会見して、
「あなたが最も尊敬する日本人は誰ですか?」
と質問された事がある。
その時ケネディは即座に、
「ウエスギヨウザンです」
と答えたという。
小説「上杉鷹山」下巻300ページ
🤡「アメリカ大統領に尊敬されるって、
すごいよね」
皮肉な事に、
そこにいた日本人記者は、
鷹山を全く知らなかったらしいんだけど😅
ケネディは日本の政治家として、
何より国民の幸福を考え、
民主的に政治を行い、
そして「政治家は潔癖でなければならない」
といって、その日常生活を、
文字通り一汁一菜、
木綿の着物で通した鷹山の姿に、
自分の理想とする政治家の姿を
見たのである。
小説「上杉鷹山」下巻301ページ
🤡「上杉鷹山は政治家のあるべき姿だと、
ケネディが参考にしたわけだね」
ケネディが上杉鷹山を知ってるのは、
内村鑑三が英訳した「伝国の辞」を、
読んだからだと言われてる。
🤡「とにかく鷹山は、
政治家の見本とすべき姿なんだな」
そう、
この小説「上杉鷹山」は、
政治家の教科書かも?
🤡「それはちょっと、
言い過ぎかもしれないけど、
政治家を志す皆さんは、
「上杉鷹山」を読んでみてください!」
まとめ
- 越後・会津から米沢へ領地を1/4に減らされた江戸時代の上杉家は借金まみれ。上杉鷹山(治憲)はこの米沢藩上杉家に養子に入り藩主となり財政再建に努めた。
- 保守派の家臣・重役と対立して、陰口や嫌がらせをされたり上杉鷹山の改革は容易ではなかった。小説「上杉鷹山」では、その鷹山の過酷な道のりを描いてる。
- 上杉鷹山はアメリカ大統領ジョン・F・ケネディに「政治家のあるべき姿」と尊敬された。
感想
🤡「カワタツは『上杉鷹山』を読んで、
どうだった?」
こないだ米沢に行って、
上杉鷹山と言う人が具体的に、
どう言う人だったのか気になって読んだ。
鷹山がか企画を進めても、
最初は心を開いてくれなかった、
家臣や農民、商人達米沢の人が、
鷹山らが泥臭く改革を進めるに連れて、
心を開いていくのが良かったね。
🤡「ふむふむ」
あと、鷹山と共に改革を進めていた、
鷹山が信用してた家老が、
腐って賄賂を受け取ったりする様になるのも、
面白かったね😅
🤡「そこが面白いと言うのは、
少しゲスいな」
それでは今日はこの辺で失礼します!
🤡「さようなら〜!」
最後まで読んでくれて、
ありがとうございます!
🤡「でも僕も上杉鷹山が気になるから、
近くの丸善にあるかどうか、
hontoで在庫検索しようかな〜!」
なかったらネットで取り寄せて、
丸善の店舗で受け取れば良いね!
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