【武川佑「かすてぼうろ 越前台所衆 於くらの覚書」】400年前の料理のおいしさが文章で味わえる?
こんにちは〜!
カワタツです!
?「どーも!
デルピエロです!」
?「あ〜何だか美味しい物が、
食べたいな〜」
そうかい。
じゃあ、
400年前のおいしい食べ物を、
味わってみるのは、
どうかな?
?「ん?
400年前?
いきなり何?」
400年前の食べ物の美味しさを味わえる。
そんな本を読んだんだよ。
武川佑さんの、
「かすてぼうろ
越前台所衆 於くらの覚書」
はそんな小説でした。
?「本ブログとはいえ、
唐突な本の紹介!
しかし武川佑さんといえば」
?「このブログでも、
たくさん武川佑さんの本を紹介してきたね!」
そんな武川佑さんの、
2021年11月に出たばかりの新作歴史小説!
美味しさが伝わる小説で面白かったです!
400年前の料理の
おいしさが伝わってくる?
於くらが料理を勉強し、
天下人の胃袋を掴む?
とても美味しくて温かい小説でした!
目次
「かすてぼうろ」のあらすじ
?「『かすてぼうろ』って、
どんな話?」
時代は関ヶ原の戦いの少し前の、
越前(福井県)。
主人公は、
料理の得意な女の子・於くら(おくら)。
?「タイトルに『越前台所衆』
とあるけど、
於くらは大名の台所とかで、
働いてるの?」
そう。
大野から出てきた、
於くらは越前府中城の大名、
堀尾吉晴の台所で働く事になる。
しかし田舎から出てきたせいか、
於くらは他の台所衆にいじめられる。
?「なんだと!
いじめは許せない!」
そして於くらが夜中に掃除をしていると、
堀尾家中の武士と思われる男が、
台所につまみ食いをしにやってくる。
?「夜中にお腹が減ったのかな?
渡辺徹みたいだな」
その武士に於くらが、
「おやき」を作って、
一緒に食べて、
於くらは、その武士と仲良くなり、
堀尾家中に於くらの料理の旨さが、
知られる事になる。
?「それで、
いじめられなくなるの?
良かったな!」
そして於くらは、
関ヶ原の戦いの際に、
堀尾吉晴と大谷吉継の越前での戦い、
木の芽峠の戦いを経験し、
(戦場の描写が見事!)
やがて堀尾吉晴は松江に転封。
新たに越前北ノ庄に来た、
結城秀康の台所で、
働く事になる。
?「世の中の移り変わりと共に、
於くらの様な台所衆も、
立場が変わっていくんだな〜」
その流れで、
於くらは料理の腕を磨き、
たくさんの料理を作る。
最後は天下人・徳川家康に、
料理を出したり?
結婚もする?
?「大きい話だな」
というわけで、
「かすてぼうろ」は、
越前の台所で働く、
於くらという女の子の物語!
於くらが料理の腕を磨き、
ステップアップする話でもあり、
400年前の料理のおいしさが味わえる、
おいしい小説でもあります!
?「おいしい小説」
400年前の料理のおいしさが文章で味わえる?
?「ところで、
400年前の料理のおいしさが、
文章で味わえる
って、どういう事?」
於くらは色々な人に聞いて、
「かすてぼうろ」「里芋田楽」
「越前蕎麦(そば)」「一番鰤(ぶり)」
「甘う握り飯」「本膳料理」
など色々な料理を作っていくんだが、
その調理工程がしっかり描かれていて、
おいしさが読んでて伝わってくる。
?「なるほど。
それらの料理がどう調理されているか、
読者にしっかり伝わって、
実際に食べたのと同じ感覚になるんだな」
そう!
『かすてぼうろ』は、
料理の調理工程がしっかり描かれて、
想像しやすい!
しかも料理は400年前のもの!
400年の時を超えて、
おいしい食べ物の味が、
伝わってくる小説です!
まとめ
- 「かすてぼうろ」の背景は関ヶ原の戦いの直前辺りの越前から始まる。大野から出て来た料理上手の女の子「於くら」という女の子の物語。
- 料理の調理工程がしっかり描かれて想像しやすく、おいしさが伝わってくる。400年前の料理のおいしさが時を超えて伝わってくる小説!
武川佑さんの「かすてぼうろ」、
料理のおいしさが伝わるだけでなく、
料理を通して人の温かさも伝わってくる、
温かい小説でもあります!
そして於くらが、
堀尾吉晴、結城秀康、
そして徳川家康など、
大物をデレさせる展開も面白いですよ!
?「なんて言葉を使うんだよ!
『於くらが天下人の
胃袋をつかむ!』
とかにしとけよ!」
おっ、いいね〜!
?「『かすてぼうろ』読んだら、
お腹が空いてくるわ〜!」
そんな小説です!
おいしい食べ物が好きな人、
ぜひ読んでみてください!
それでは今日はこの辺で失礼します!
?「さようなら〜!」
最後まで読んでくれて、
ありがとうございます!
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