【武田家も勝頼も滅んでしまえ!】穴山信君が武田家を裏切るのも当然?武川佑「落梅の賦」感想

2021年7月27日

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こんにちは〜!

カワタツ( @TKkidd_mbht )です!

今日は歴史小説のレビューです!

滅亡間際の武田家を、

題材にした小説です!

武川佑さんの

「落梅の賦」

(らくばいのふ)

を読みました。

武川佑さんは前作の、

「虎の牙」がとても面白かった。

期待✨を込めて、

「落梅の賦」を買いました。

武田信玄が死んだ後の、

滅亡に向かう武田家が気になる人へ、

オススメの本です!

「落梅の賦」の主人公は3人?

「虎の牙」は、

武田信虎を中心とした3人が主人公でした。

「落梅の賦」も、

武田家に関わる3人が主人公。

3人も主人公がいるのって、

なかなか無いし良いですよね。

「武田の3人を

主人公にした

小説を書きたい!」

という武川佑さんの気持ちが

伝わってくる気がします。

武田信友って、どんな人?

「落梅の賦」の主人公まず1人目は、

武田信玄の弟、

武田信友。

「虎の牙」の主人公と同じ名前。

最初「あれ?」となりました😅

ややこしいけど、

これも作者の武川佑さんの狙い?

武田信友は「虎の牙」にも出てきた、

武田信虎の子。

つまり武田信玄とは、

腹違いの弟になります。

信玄に追放された信虎は、

駿河の今川義元の元へ身を寄せました。

そこで側室との間に男子・女子を、

数人もうけました。

その中の年長者が、

六郎信友だったそうです。

武田信友は「落梅の賦」の、

最初の方で26歳。

穴山信君より5歳年下。

しかし信友は、

信君の叔父に当たるんです😅

武田信玄とも、

親子ほど年が離れていたそうです。

(「落梅の賦」68ページから)

さて「落梅の賦」を読んだ上での、

武田信友の人となりの感想ですが、

掴み所のない人。

「素敵な人」とも「強い人」とも違う。

どれかと言うと、

とても人間らしい人。

信友は清安に、

「中途半端で何者にもなれない」

とも言われていますが😅、

やる気を失う場面が多い。

躁鬱病?

浮き沈みの激しい人物だと、

小説を見る限りでは思えました。

清安が一番主人公っぽい?

2人目は清安。

清安は今川や北畠に仕えた武士でしたが、

一度僧になり、

信友に仕えて再び武士となりました

「落梅の賦」は基本的に、

清安の視点で描かれ、

3人の中でも清安が一番、

主人公らしいというか、

出番が多いです。

清安は信友に助けられたり、

信友を助けたり。

序盤で「あの子」を死なせてしまった時、

辛かったですね。

「落梅の賦」は基本的に、

清安視点で話が進みます。

www.bunka.pref.mie.lg.jp

上の記事に清安こと佐藤信安の、

伊勢の北畠家にいた時の事が、

書いてあります。

実在の人物なんですね。

内容はほぼ、

「落梅の賦」に書いてある通りです。

穴山信君が武田家を裏切るのは当然!と思える小説?

そして3人目の主人公。

穴山信君。

(のぶただ、梅雪)

武田家滅亡の際、

武田を裏切った事で有名ですよね。

大河ドラマ・真田丸の序盤にも

出てきましたね。

「落梅の賦」で、

穴山信君がどういう人か、

詳しく分かると思います。

後ほど説明しますが、

「落梅の賦」では、

穴山信君が武田家を裏切るに至る過程が、

しっかり描かれています。

真田丸での穴山梅雪には、

「何で武田を裏切るんだよ!

この野郎!」

と思わされるのですが、

それは、

裏切った時点での事しか、

書かれてないから。

「落梅の賦」での穴山信君は、

若い頃から描かれています。

信君が武田を裏切るに至る、

経緯が描かれています。

最後の方には、

「あ、これは信君が、

武田を裏切ってしまうのも、

納得だわ😲」

と思えます。

「穴山信君が武田を裏切るのにも、

理由があるんだよ」

と作者の武川佑さんに

言われてる気がします。

というかむしろ

「武田家も勝頼も

全て滅んで

しまえば良い」

とまで思えてきます😅

穴山信君もそう思って

裏切ったんだろうな。

皆さんも読み進めていく内に、

「こりゃ信君が

武田家を裏切るのも、

当然だわ!😫」

と思える様になってきますよ!

「落梅の賦」は武田家サイドでの武田家滅亡の話?

「落梅の賦」では、

3人の主人公を中心に、

三方ヶ原の戦い

→信玄病没

→長篠合戦の大敗

→武田家滅亡

という流れを展開していく小説です。

武田サイドでの

武田滅亡までの話。

武田家滅亡時の話を小説で読んだのは、

「落梅の賦」が初めて。

長篠での大敗北

とか、

武田の武将のリアルタイムの感情

を味わえました。

「ああ、この時、武田家の人達は、

こういう気持ちだったんだ」

(ため息)

という感想。

リアルに実感させられるものがありました。

そして、平山優さんの

「武田氏滅亡」でも読みましたが、

滅亡に突き進む

武田家の悲惨さ。

武田の一族、

みんな斬首されるんです😨

辛い〜😅

「ブラタモリ」熊野の回が補陀落船理解の助けになった?

「落梅の賦」の序盤、

和歌山県の熊野で、

「補陀落船」

が出てきます。

「落梅の賦」が出る直前のブラタモリで、

ちょうど熊野を取り上げていました。

ブラタモリ熊野の回が、

「落梅の賦」のこの場面の、

理解の助けになった人、

僕以外にも多いのでは?

極楽浄土を目指し、

沖に向かって船を漕ぐ。

実際には(?)沖には極楽浄土も何もない。

ほぼ自殺行為。

ブラタモリで見た時は、

「そんな事をするなんて、

信じられない」

という感想でした。

しかし、この「落梅の賦」に

書いてある様に、

「妻に先立たれた」とか、

生きる希望を無くした人、

自殺したい人が補陀落船に乗る。

という話なら理解できると思いました。

もしくは、そういう人が、

自殺行為みたいな船出をして、

生きて帰れるか試してみた?

「落梅の賦」2回目を読んで、

ふとそう思えました。

コロナが収まったら、

この熊野の海岸に行ってみたいですね〜。

(2020年6月に追記)

 まとめ

  • 主人公は3人。武田信友は武田信虎の子。信玄とは異母兄弟。とても人間らしい人。
  • 元々武士だった僧・清安の視点で話が進む。
  • 穴山信君が武田を裏切るのにも納得がいく様に描いてある。「武田なんて滅んでしまえば良い!」とまで思える。
  • しかし滅亡に向かう武田家が辛い。
  • 「落梅の賦」が出る前、たまたま補陀落船がブラタモリで紹介された。理解の助けになった。

「落梅の賦」、

他にもいろいろなテーマを含んでる、

小説な気がします。

ジェンダーとか。

とにかく面白くて、

スパッと読み終わってしまいました。

それが逆にとても残念(笑)

それでは今日はこの辺で!

最後まで読んでくれて、

ありがとうございます!